Page 4 - 会報「窓快14号」
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                                            日本サッシ協会 建築開口部協会 理事長・会長 ご挨拶
 一般社団法人 日本サッシ協会 理事長 一般社団法人 建築開口部協会 会長
吉田 聡
平素は日本サッシ協会ならびに建築開口部協会に対し格別のご理解とご高配を賜り心より厚く御 礼申し上げます。この度、日本サッシ協会の理事長、建築開口部協会の会長に就任いたしました吉 田でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、昨今では世界情勢の悪化、アルミを中心とした原材料等の価格高騰、サプライチェーンの ひっ迫、自然災害の発生、感染症の拡大といった様々な外部要因により、私たちの業界を取り巻く 環境が大きく変化しています。会員企業、住宅サッシ・防火戸取扱い事業所の皆様の経営にも大 きな影響を与える状況が続いておりますが、一日も早い終息を祈念しております。
このような変化に住宅サッシ・防火戸取扱い事業所様がしっかりと対応できるよう、事業者様と 工務店様との間の契約標準化活動に取り組んでまいりました。昨年度は更にこの取り組みを日本建 材・住宅設備産業協会にも紹介しており、今後業界をあげて持続可能な成長を実現できる基盤の 構築に取り組んでまいります。
また、環境分野における業界の変革も最優先事項です。地球温暖化による気候変動が原因で、 海面上昇や水不足が引き起こされ、ひいては農業生産量の低下などによって、2050 年までに世界 各地で最大 2 億 1600 万人が住居を追われると予測されています。CO2 を始めとした温室効果ガス の削減は、もはや全世界に課せられた喫緊の課題です。
日本においても、2050 年カーボンニュートラル達成に向けて取り組みを加速しています。環境省 によると住宅を含む家庭部門の CO2 削減目標は -66% と他の部門に比べて最も高い数値が設定さ れ、住宅、中でも熱の出入りの大きい“サッシ”の断熱による省エネルギー化は、重要な施策の一 つとして位置づけられています。
しかしながら、日本の住宅の約 9 割は国が定めた現在の省エネ基準を満たしていない状況にあり、 新築住宅もさることながらストック住宅への取り組みがカギとなります。このような環境への対策 を切り口とした断熱リフォームを推進する体制を整えてまいります。
さらに、日本サッシ協会の中長期ビジョンである 2030 年に向けた「マドから未来を創る」の実現 に向けて、省エネ化だけではなく、多面的にサステナビリティに関する取り組みを行い、業界の発 展に貢献してまいります。具体的には、アルミや樹脂素材をはじめとした資源の循環利用、台風や 猛暑などの気候変動に対する窓シャッターや外付日よけ、職人不足への対応に向けた省施工化製 品などを推進してまいります。ぜひ皆様と一緒に取り組んでまいりたいと思います。
今後も協会活動へのご協力と、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
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