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深刻な問題となっている地球温暖化。この解決のために世界が協力して作った京都議定書を基に世界に約束し、日本の目標、温室効果ガス排出量6%削減するための国民プロジェクト(チームマイナス6%)を遂行する一環として『まず国の中心から』と、老朽化した国会議事堂の改修工事をし、環境づくりをすることにより実現する。
昭和11年竣工から約70年が経つに伴い建具の経年劣化が激しく(動かない・金物が破損・隙間風が入る・騒音など)の不具合を修繕・回復向上させると同時に汚れの目立つようになった外壁の石を洗浄し意匠回復させる。
国会議事堂の全体のデザインや既存建具意匠を崩すことなくアルミ建具で再現し、なお建具性能を既存建具より大幅に回復向上させる事で、室内の冷暖房効率を高めるための環境づくりを改修工事をする事により実現する。
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(旧)都立日比谷図書館は昭和32年8月に竣工し、昭和36年4月に4階部分を増築して現在地下1階、地上4階の建物となった。
今回の改修はリニューアルであり、原則『原設計』を尊重し既存鉄筋コンクリート造の躯体については変更をしない条件で施工を行った。サッシ改修は既存スチールサッシの障子を撤去して、アルミサッシカバー工法で行いできる限りサッシの見付を細くし原設計に近づけた形で納めた。
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銀座の顔「和光」本店の改修
昭和7年に「服部時計店ビル」として現在の地(銀座4丁目交差点角)に建設されて以来、銀座の象徴として人々に親しまれ、友人との待ち合わせ場所としても馴染みの深い建物であります。『銀座の顔としてのイメージを今後も100年以上保持したい』との施主様のご希望により外観意匠を保持しつつ、更なる耐震補強を加えてリニューアル工事化となりました。
既存建具は創建時のTバー型スチール製上げ下げ窓で、地震時のガラスの破損脱落の恐れをなくしたいこと、手を挟む恐れの無いFIX窓に変更すること、複層ガラスを使用して断熱・遮音性を向上させることといった機能の更新とともに、外観意匠についてはイメージは変えないこと、との施主様の希望にお応えするため、新型のFIX窓を採用して対応することになりました。また施工にあたっては、外壁が花崗岩仕上のため、各通り芯間隔を計測し、新型FIX窓のWとHを設定することから作業を始めました。既存コンクリートに過度の応力を負担させないよう、新型FIX窓の固定方法は上枠、左右たて枠部に接着系あと施工アンカーでスチール製角パイプを取付てブラケットを溶接固定することにました。
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開口部サッシの性能(耐風圧性・気密性・水密性・遮音性・断熱性)のアップをはかり居住者の快適性の向上と建物の資産価値向上を目的として工事が行われた。対象建物は高層棟3棟と低層棟17棟からなる計994戸の大規模分譲住宅であった。
工法は居住者が居ながら施工することからかぶせ工法とし、有効開口をより大きくとる為、カバーⅡ工法が採用させた。断熱性能のアップではガラスを複層仕様とし、西日等日射受熱量を多く受ける面はLOW-Eガラス仕様とし、対象面は管理組合と打合わせて決めた。
また結露対策として内部額縁をアルミ製から樹脂製に変更し、結露付着を軽減させた。建物の外観イメージアップの為にサッシの表面色をシルバーからステンカラーに変更し、建物全体の雰囲気も変えた省エネルギー化が呼ばれている今日、環境負荷低減に少しでも寄与できた。
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市道を隔て、JR沿線に面する建物2棟(10階建て)。築40年だが、新築当初より二重窓でした(一部改修済)。
そこで、老朽化による劣化回復以上の、作動性・意匠性・諸性能の向上を目指す提案を行いました。提案の大部分は断熱と遮音を配慮し3案で進めました。
最終的にコスト及び施工時間を最大の懸案事項として、管理組合様及び設計コンサル様・建築会社・YKKAPの4社間で協議打合せを繰り返し、②案で決定し進めていくことになりました。
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神奈川県庁新庁舎は1966年(昭和41年)坂倉順三の設計により完成した。
鉄筋コンクリート造地上13F地下1FでEVやトイレを中央部に配したコアシステムが採用されている。東日本大震災を踏まえ、大規模地震・津波発生時における災害対策の中枢を担う県行政の機能確保を目的に庁舎の早期耐震化に取り組む必要があるとの考えから耐震対策基本構想をまとめている。
耐震化の為、地下1Fに免震装置を設置し、地下階及び地上階の柱・梁等の補強を施す。外装においてはALパネル + サッシ + タイルが原状回復に沿って設計されておりマットシルバー色が採用されました。
大桟橋から見た横浜三塔 (キング・クイーン・ジャック) と合わせて中央部の塔屋を高くしパネルとタイルからなるシャープな外観で対比させ横浜三塔をより引き立たせています。工事は各階居室を空家とするも居ながら工事となり、短工期対応・工事騒音の問題等、建築JV・他業種と打合せを重ね進めてまいりました。特に県議会開催日程を睨みながらの工事においては気をつかい対応致しました。
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1925(大正14)年に竣工した、東京大学安田講堂は日本建築史に残る建物ですが、2011年の東日本大震災で建物の一部に被害がありました。耐震性を軸とし、保存再生復元改修に考慮した大改修を行いました。
窓については創建当時はスチール製の窓であったため、本来はスチールのまま保存することが望ましいとされましたが居室においては室内環境改善の為にもアルミサッシの採用となりました。性能を確保するため障子部分のみをアルミ化とし、枠はそのまま残す工法といたしました。