リフォーム・改修・改装改装技術

2023年度改装売上高集計の分析と需要予測

トップ事業活動リフォーム・改修・改装改装技術改装市場 > 2023年度改装売上高集計の分析と需要予測

改装売上高集計の分析

2023年度改装売上高集計の分析 (期間: 2023年4月~2024年3月)

※2023年度の改装売上高集計は建築改装関連(木造戸建を除く窓などのリフォーム工事)の一種正会員4社、二種正会員4社、一種準会員7社、計15社の地域別・商品別・用途別売上高を集計し分析したものです。

※【地区区分】
(北海道):北海道、(東北):青森・秋田・岩手・宮城・福島・山形、(北関東):栃木・茨城・群馬、(関東):東京・千葉・埼玉・神奈川・山梨、(北信越):長野・新潟・富山・石川・福井、(中部):静岡・愛知・岐阜・三重、(関西):大阪・滋賀・奈良・京都・和歌山・兵庫、(中国):岡山・鳥取・島根・広島・山口、 (四国):愛媛・高知・香川・徳島、(九州):福岡・大分・佐賀・長崎・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄

改装売上高推移

2023年度の改装売上高は1,214億円(前年度比107%)となり、過去最高の市場規模となった。地域別売上ではストック市場の大きい関東、中部、関西において補助事業の追い風を受けた住居ビルの改修が拡大し、改装売上全体の底上げにつながった。地域別売上高構成比では、関東、中部、関西で全体の71%を占めている。

全国売上高推移
地域別売上高推移
  北海道 東北 北関東 関東 北信越 中部 関西 中国 四国 九州
2021年度 32.3 54.0 38.5 422.5 48.8 79.1 171.7 44.1 19.1 101.3
2022年度 28.4 54.7 37.5 513.6 49.9 81.0 199.1 48.6 20.1 106.7
2023年度 34.4 54.7 37.5 550.9 53.5 92.0 218.5 46.7 18.4 106.7
上期 地区別売上高構成比
改装の主要商品売上高推移
  2021年度 2022年度 2023年度
手すり 24.2 28.9 25.4
外装 14.0 19.0 18.7
ドア 296.6 300.8 286.2
463.3 569.7 671.5

改装の主要商品別売上高推移

改装全体に占める割合が最も高い窓において、前年度比118%と大幅な拡大となった。

その要因としては補助事業による断熱改修と、長寿命化計画による学校改修の拡大が影響している。

また、手すり・外装・ドアの用途においてもほぼ前年度と同規模となっており、改装市場を下支えしている。

全国売上高推移
  2021年度 2022年度 2023年度
庁舎 48.6 60.4 63.9
病院 96.2 59.8 55.9
一般ビル 270.3 321.6 311.9
住居ビル 410.3 517.6 577.4
学校 186.1 180.0 205.2

用途別改装売上高推移

2023年度は学校・住居ビル・庁舎が前年度を上回り、特に住居ビルにおいては前年度比112%、学校においては114%と大幅な拡大となり、改装売上全体の底上げにつながった。

非居住建物においては長寿命化計画による窓改修で学校・庁舎改修が拡大した。

需要予測

一般社団法人建築開口部協会 需要予測

(単位:億円)

 
商品
年度
2020
実績
2021
実績
2022
実績
2023
実績
2024
予測
2026
予測
2029
予測
2033
予測
ST→AL
AL→AL
小計
外装 パネル
GCW
その他
小計
ドア 玄関
扉のみ
PS等
軽量ドア
重量ドア
小計
手すり
メンテナンス
面格子
内装
フロント
合計
18 4 4 2 4 3 2 2
421 459 566 669 676 689 710 739
439 463 570 672 680 692 712 741
17 11 8 9 12 12 13
7 3 9 11 9 6 6 6
1 0 1 1 1 1 1 1
25 14 19 19 19 19 19 20
77 115 117 116 120 124 132 144
5 4 7 6 6 6 6
14 18 27 18 18 18 18 18
45 57 56 56 60 64 70 79
94 103 94 91 95 99  106 113
234 297 301 286 299 311 332 360
29 24 29 25 26 28 37 50
23 23 28 33 34 35 36 38
4 2 3 3 3 4 4 4
50 60 56 43 43 45 48 52
127 128 134 133 134 137 141 147
931 1,011 1,139 1,214 1,239 1,271 1,329 1,412

サッシ

2023年度は国の政策に基づく住居ビルの各種補助事業が拡充され、前年度に予測した値を大きく上回る結果となった。

2024年度は非住居系建築物に対する各種補助事業が新たに創設され、今後需要増が期待される。

公共住宅の発注見込みについては前年度同様に市場規模は堅調に維持されると見込まれ、それ以降もストックの増加と共に推移すると予測される。

外装

2023年度はパネル改修の減少はあったもののガラスCW改修が拡大したことにより、結果的に前年度と同等規模を維持した。

当面は大型オフィスビルの供給が続き、ガラスCWの改修は大幅な増加は見込めないが、今後は非住居建物においても補助事業を活用した断熱改修により、堅調に推移するものと思われる。

玄関ドア

2023年度の玄関ドアは補助事業の活用によりほぼ前年度並みとなったが、パイプシャフトドア及び重量ドアの減少により、ドア全体では前年度比95%となった。

2024年度も同様の補助事業が継続されることにより、前年度と同等の市場規模を想定している。

軽量及び重量ドアについても、事務所等の改修が横ばいで推移すると予測され、堅調なストック市場により今後も安定的に推移するものと思われる。

手すり

2023年度の手すりは前年度から減少したが、2023年10月に公共住宅の保全工事共通仕様書が施行されたことに伴い、今後は公共住宅手すり改修の発注が期待されることから、公共住宅の手すり改修需要が拡大すると推測される。

また、マンションストック戸数の増加に伴い、改修需要は堅調に推移すると予測される。

メンテナンス

2023年度は修繕や部品交換のメンテナンス工事が大きく伸びて 前年から大幅に増加した結果となった。

2024年度以降もマンション及びオフィスビルのストックが増加していくため、修繕や部品交換などのメンテナンス工事は堅調に推移していくと予測される。

ページトップへ