超高層ビル等で代表される大規模建築用カーテンウォール工事の仕様設定にあたっては、建築設計事務所を中心とした総合的な技術陣によって充分な検討がなされています。
また、これらの工事を契機として施工者・製作者の新しい試み・研究・開発・提案がなされ、それが活用されてカーテンウォール技術の向上に大きく貢献してきました。
しかしながら、一般的な建築で「日常の慣例に従って仕様が決定されるカーテウォール工事」の数は非常に多く、これらの工事の発注にあたって、現在の技術に適応した標準的な性能の把握が必要であり、この「性能基準」の目的はそれを提供することにあります。
本性能基準は、2007年の改正建築基準法に基づく建築確認・検査の厳格化及び翌2008年の「カーテンウォールの構造方法について(技術的助言)」の通知によりカーテンウォールの詳細な耐火設計指針が示されたこと、そして2012年に改定された「JASS14 カーテンウォール工事」を加味し改訂版として2013年12月に発行しました。